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学生研究を社会へ還元するという挑戦 ―ソーシャルマーケティング研究会の意義 ―

  • 執筆者の写真: Yoko Uryuhara
    Yoko Uryuhara
  • 15 時間前
  • 読了時間: 5分




ソーシャルマーケティング研究センター長の瓜生原です。


第16回ソーシャルマーケティング研究会」では、産官学の研究者・実務家によるシンポジウムと、学生たちによる研究発表が同じ場で行われました。

 2016年3月9日を初回とし、10年間、その形態については試行錯誤をしながらも、一貫して学生の研究を社会に還元することを試みてまいりました。

 当初は理解が得られず、悩み、止めてしまうことも考えました。しかし、毎年ご聴講くださる方、学生に助言をすることに惜しみなく時間を割いてくださる方、見守り支え続けてくださる方のおかげで10年続ける事ができました。深い感謝でいっぱいです。


 研究を広く一般に報告することは、学生にとっては大変緊張することであり、だからこそ、誠実に研究し、丹念に報告資料を作成し、何度も予行演習をして臨みます。それは、決して容易なことではありません。仲間と共に成し遂げた時の学生の笑顔は最高です!


学生発表について総括したく思います。  


学生発表




目次

産官学の議論と学生研究が同じ場にある研究会


 本研究会の特徴は、「社会の第一線で活動する専門家と学生が、同じ場で研究成果を共有し、互いに学び、創り上げる」ことにあります。


 そして今年は、学生研究の内容を本noteやSNSを通じて広く社会にも発信しました。学生の真摯な学びと振り返りが伝わる内容となり、多くの方々にご覧いただいたこと、心より感謝申し上げます。


 一般的に、産官学のシンポジウムと学生研究の発表は別々に行われることが多く、学生の研究は大学の中で完結してしまうことも少なくありません。 しかし本研究会では、産官学の専門家による議論と学生研究の発表を同じ場で行うことを大切にしています。


学生研究を社会に還元するという試み


 私たちが重視しているのは、社会課題の解決に向けて誠実に研究を行い、その成果を社会に還元することです。学生の研究は、決して卒業単位の取得だけを目的として行われるものではありません。また、単に研究成果を発表することだけを目的としているのでもありません。

 学生たちは一年を通して社会課題に向き合い、現状と問題点を調査し、先行研究を踏まえて焦点を定めます。そして、行動変容の視点から仮説を立て、社会の中で実践を行い、その結果を測定・分析して研究としてまとめます。そしてその成果を、研究者・実務家・市民と共有します。この一連のプロセスからの学びが重要であり、その後の人生に活かされると信じています。


学生の研究が社会に新しい気づきを生む


 研究会に参加された専門家からは、

「学生さんから刺激を受け、学ぶことがたくさんありました」

というコメントが寄せられました。

 また視聴者からも、

「学生さんならではの新鮮で素直な目線の多くの工夫が実践で活きていると思いました。」「研究の質が高く驚きました。理論と実装を行き来しながら、学生も大人もともに良い社会を作っていけたら良いと感じました。」

といった声をいただきました。学生たちの研究が、社会人にとっても新しい気づきや学びを生み出していることが伝わってきます。


社会的価値を共創する学びの循環


 学生、研究者、実務家、市民が互いに刺激を受けながら社会課題に向き合う。そのような学びの循環が生まれていることを大変嬉しく思います。

 社会課題の解決は、一部の専門家だけで実現できるものではありません。多様な立場の人々が互いに学び合い、行動を重ねることで、社会は少しずつ変わっていきます。


教育・研究・社会還元が循環する独自のモデル


 産官学の専門家による議論と学生研究を同じ場で共有し、その成果を社会に還元する―このような取り組みを、一つの研究室が10年以上にわたり継続的に行っている例は、日本でも非常に珍しい教育・研究・社会実装モデルだと感じています。


 ソーシャルマーケティングは、人々の行動変容を通じて社会的価値を創出するアプローチです。また、その実践は、研究室の中だけで完結するものではなく、社会との対話と共創の中でこそ育まれるものだと考えています。

 このような取り組みが実現できているのは、ソーシャルマーケティングの考え方が根底にあるからだと実感しています。


Greater Social Goodを目指して


 今後もソーシャルマーケティング研究センター瓜生原葉子研究室、そして日本ソーシャルマーケティング協会では、行動変容の研究と社会実装を往還しながら、その成果を社会に還元していきたいと考えています。そして、学生、研究者、実務家、市民がともに学び合いながら、ソーシャルグッドな社会の実現に貢献していきたいと思います。

その挑戦を、これからも続けていきます!

どうぞ、これからも応援のほどよろしくお願い申し上げます。


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