ソーシャル
マーケティング
研究センター
ソーシャルマーケティングのアジア・日本拠点
国際ソーシャルマーケティング協会
理事長からのメッセージ
Professor Jeff French, the President of International Social Marketing Association
ミッションとビジョン
◆ MISSION
社会に良い(social good)行動を増やすアプローチ方法を
学際的・重層的・創造的に研究し、その知見を社会に実装することで、
学術研究の進展と社会課題の解決・SDGsの達成に寄与する。
・Develop:「social goodとは何か」を探究し、向社会行動を促す分野横断的な新しい枠組み・手法,国際的基準やコンセンサスに基づくソーシャルマーケティングに関する日本のガイドライン,教育プログラム,社会課題の解決を最適化するためのプロセスモデルを開発し、社会に還元する。
・Educate:SDGsの達成、社会課題の解決に資する社会に良い行動への変容を促すアプローチについて、企業、政策立案者、市民組織、学生に対する教育を提供する。
・Empower:複雑な社会問題を解決するために、ソーシャル・マーケティングをより広く活用することを奨励し、可能にする。
◆ VISION
一人一人が誰かのためを思って行動し、それが連鎖する優しさにあふれた社会をつくる。
特長
ソーシャルマーケティングのアジア・日本拠点
ソーシャルマーケティングに関するアジア・日本拠点として、国際ソーシャルマーケティング協会(iSMA)から認証を受けています。
iSMAおよび各地域のソーシャルマーケティング協会との連携体制が整い、国際共同研究を可能としています。
学際的な知の連携
11分野12名の研究者が、それぞれの専門分野を活かしてとつながり、多様な「知の連携」を可能としています。
知の実践
ソーシャルマーケティングを習得した若年層を中心とした社会実装組織、実装フィールドの自治体などと連携し、「知の実践」を可能としています。
研究テーマ
"social good"な行動を増やす
向社会行動を促す分野横断的な学術体系構築に関する研究
「social goodとは何か?その行動を増やすとはどういう意義があるのか?」
向社会行動を促す研究について,多様な学問分野の理論や枠組みを提示し,それらの分野横断的な活用方法,新しい枠組みの構築,新たな手法の可能性などについて多角的視座で検討,精緻化する。
社会に良い行動を増やす人物の養成に関する研究
「新規事業はなぜ生まれないのか?」
社会との共創価値の創出(CSV: Creating Shared Value)を生み出すための因子と行動メカニズムを明確にする。
向社会行動の促進が組織へもたらす成果に関する研究
「社会に良い行動をとることは、企業のパフォーマンスに良い影響を与えるのか?」
経済発展と社会的課題の解決を両立することが求められている未来社会において,企業組織の成果を再定義し,社員の社会に対する向社会行動が組織に与える影響について検討する。
ソーシャルマーケティングの最適化プロセスとその普及にする研究
「どうしたらソーシャルマーケティングは普及するのか?」
日本におけるソーシャルマーケティングの最適化プロセスの開発,および最適な普及方法の明確化を行い,日本における普及に関するグランドデザインを提案し、社会で検証する。
Our People
11分野の研究者が創造的研究活動を行っています

Respect, Integrity, Inclusion
センター長 瓜生原葉子
■ どんなセンターですか?
と問われたら、
「研究を通して世の中に貢献したいと熱い志をもった研究者たちが、本気で『social goodとは何か、どうすれば『grater social goodに向かえるのか』を議論し、共創し、行動にうつす場』
と答えます。
私たちがテーマとしている社会課題の解決は、「議論」だけでなく「行動」が大切です。
さらには、行動を人任せにするのではなく、多様な立場の方々と一緒に創出し、研究者自身も
一歩社会に踏み出すことに大きな意味があると思っています。
■ 3つのvalue :Respect, Integrity, Inclusion
このセンターで大切にしたい3つのvalueは、『Respect, Integrity, Inclusion』です。
【Respect】
まず、センターを構成するメンバー、多様なステークホルダーなど、
関わる一人一人を尊重します。
Respectには大きく二つの意味があるといわれています。
一つは、誰か(何か)を賞賛する、高く評価する(admire)ことです。
この意味も素敵なのですが、敢えて、もう一つの意味を強く込めています。
それは、「何か(誰か)は価値のあるものであって、傷つけられたり無礼に扱われたりされるべきではないと信じること(the belief that something or someone is important and should not be harmed, treated rudely etc.)」です(ロングマン現代英英辞典)。
日本語の「尊重する、敬意を払う」に相当すると思います。
当センターは、異なる学問領域のメンバーで構成されています。
そのバックグラウンドも多様です。
さらには、今後、様々な立場の方々とも共創してまいります。
それぞれの価値観、発想や考えを尊重し、認め合い、その多様な考えから創発が起こり、
連鎖していく場にしたいと思います。
【Integrity】
次に、信念をもって誠実に研究を行い、社会に還元し、さらには社会とともに実践します。
Integrityは、日本語で一言で表すのが難しいのですが、100%正直であること(高潔)、
責任を持つこと、信念を貫くこと、首尾一貫性の意味が含まれています。
ソーシャルマーケティングの目指す先は「greater social good(より良い社会)」の実現。
そこに至る道は決して容易ではありません。short cutもできません。
だからこそ、誠実に研究に向き合い、信念をもってどんな困難にも挑み、
研究結果を正直社会に還元し、さらに言動一致で社会とともに行動していくことを
大切にしたいと思っています。
【Inclusion】
3つ目に、センター内外の関わるすべての人々が、
それぞれの経験や能力、考え方を活かした状態で研究や社会実装に参画できる場にします。
さらには、多様な学問分野、アプローチについて、
それぞれの良さを最大限に活かせる研究を展開します。
国際的なソーシャルマーケティングの定義は、
“Social Marketing seeks to develop and integrate marketing concepts
with other approaches to influence behaviors that benefit individuals and communities
for the greater social good.”。
“with other approaches”と書かれていることが鍵であり、人間の様々な行動を明らかにし、適切な理論を応用すること、すなわち、多様な分野の理論を知り、活かすことが重要なのです。
その意味も含め、Inclusionを大切にしたいと思います。
これら3つのvalueを共有し、互いに切磋琢磨しながら研究を行い、その成果の社会還元が、「より良い社会」、すなわち、あらゆる社会課題が解決され、一人残さず
「誰もが幸福に暮らせる社会」につながることを目指してまいりたいと思います。
2021年の事業
Webinarシリーズ『Greater social goodを目指して』
ソーシャルマーケティング研究会
ソーシャルマーケティング研究(冊子)発行
行動変容に関する
コンサルティング
最新ニュース
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「お問合せ」よりご連絡ください。
時間を要する場合がありますが、誠実にご回答させていただきます。
ソーシャルマーケティング
研究センターへのご支援
ソーシャルマーケティング研究センターでは、より良い社会への行動変容に関する
様々なアプローチ方法の研究を行っております。
また、その社会還元のため、研究員が真摯に研究に取り組んでおります。
温かいご支援を賜ることができれば幸いに存じます。